DEATH NOTE デスノート the Last name(映画本編感想)

前編で取り返した85%を、また持っていかれるほどのラストだった!


とにかく後編は脚本が素晴らしい!
あのラストに持っていく為に原作のエピソードを少しずつ使って、キャラも無駄がないように1人に何人分かの役回りをやらせてたから話もまとまってた。
原作は第一部*1のLとの対決が終了するところまでは良かったんだけど、メロとニアが出てきてからはグダグダ感が否めなかったから映画のラストには大拍手を贈りたい!!!
一つケチを付けさせてもらえば、やっぱり時間が足りなくて第2のキラ、第3のキラの出現→捕獲までが足早だったかな。原作読んでる人には、あの短い部分に自分なりに補足を付けて『あんな事もあったんだろうな。』って想像が出来るけど、未読の人にはチープに映ったんじゃないかな?


キャラも見慣れたのか役者陣が上手くなったのか、あんまし気にならなかった。
後編で特に光ってたのは松山ケンイチ@Lだよね!?*2
松山ケンイチ@Lでスピンオフを作るって情報が出た時に「観たい!」って思ったもん。でも公開予定がかなり先でまたもや失笑。その頃まで松山ケンイチ@L人気は持つのでしょうか??


前編で私が凄くイヤだった月の人物設定も、このラストにするなら過剰だけど必要だったのかな?って感じた。
少年誌で掲載するのはどうなの?とかなり問題になった作品だから、映画として大勢の人の注目を集めるとなると、倫理的に問題のある主人公だったんだと思う。原作の月は、人間らしさが失われて悲惨な最期だったけど、映画の月はどこか人間らしい最期だった。
原作で最期は良いトコ無しで終わったLも、*3映画のラストでは納得のいく最期を迎え、夜神総一郎とのラストシーンはそれまでの非人道的な行動を忘れてしまいそうだった。
原作には出てくる話だけど、Lはボンボン育ちの月とは違って養護施設で育った。常に冷徹に容赦なく捜査を進めていた彼だけど、根本は温かい人間なんだって事があのシーンで伝わってきた。そんなところもスピンオフでは描かれるのかな…?


んで、一つだけ疑問があったんだけど。
ミサが再び手にしたリュークのノートを月に持って来た時は本物だったわけでしょ?*4なのにいつLはノートを偽物とスリ替える事が出来たの??もう一回観たら分かるかな〜。


評価@★★★★★★★☆☆☆

*1:って言うのか?

*2:キャストを聞いた時に鼻で笑って申し訳ありませんでした!

*3:って言うか反則だろ!!って思ったもん。

*4:手にした時にリュークが見えたんだから