劔岳 点の記

◆劔岳 点の記
監督 木村大作
出演 浅野忠信香川照之松田龍平モロ師岡仲村トオル宮崎あおい小澤征悦


最初は映画館には観に行く気の無かったこの映画。
木村監督はじめ、出演者の方々が連日TVで撮影の苦労話やらを話しているのを聞いて、
「ぜひ、この映画は大きなスクリーンで観たい!」
と意気込んで観てきました。


日本を代表するカメラマンである監督のこだわりの映像美は素晴らしかった。
愛知万博の時に“三菱未来館*1”のシアター*2で大感動したが、是非ともそのシアターで体感したい!
先日“世界の果てまでイッテQ!”で放送されたイモトのキリマンジャロ登頂の映像もキレイだったなー。
山とか登りたいってまーったく思わないけど、ああ言う映像を見るとこの目で見てみたいな〜って気分にさせられる…。


それにしても“おくりびと”以上に年齢層の高い映画だった。
故にトイレに立つ方々もかなり目立った(笑)
だけど、映画自体もゆったりとしているので少しぐらい前を横切られても全然気にならないのね。


何にしても映像を観に行った映画なので内容はそんなに期待してませんでした。
だけど、巧い役者さんが勢ぞろいで物語にもグッとくるものがありました。


黒澤監督の下で映画制作においての多大な影響を受けたと言う木村監督だけあって(?)古き良き日本映画の趣。*3
近年の映画の常識となっているCG映画への挑戦状と言った作品ですね。
CG映画も好きな私にとっては「CG一切使ってません!」と言う宣伝文句は「へぇ〜」ってな程度ですが、たまにはこんな映画もいいですね。


何ヵ所かツッコミたい気分になったところがありました・・・w

  • でっかいキノコを長次郎@香川照之に手渡された時の柴崎@浅野忠信のリアクションは完全に素の浅野さんにしか見えない
  • 日本山岳会のリーダー小島@仲村トオルのコートを翻しながら登山する姿に思わずツッコミが声になりそうだったww
  • 測量隊の地道な姿勢と対極に描いてるからなんだろうけど、全体的に日本山岳会の方々のフワフワした感じが何か・・・w
  • 最後にグッズから一点。あのマフラータオルはどうかと思う(爆)

キャスト・スタッフロールが“仲間たち”と言う言葉だけで、名前が流れていった所が面白いなと思った。
キャストもスタッフもこの映画を全力で作り上げた“仲間たち”と言う意識が伝わってきた。
何をするにもサポートする人が不可欠。
とりわけ、大きな事を成し遂げた時は一部の人達にスポットが当りがちだけど、それはその何倍もの人達のサポートによって輝けるのだから・・・。




評価@★★★★★★★☆☆☆

*1:Earthもしも月がなかったら

*2:幅15メートル、縦10メートルの巨大スクリーン、鏡に囲まれた無限の広がりを感じる特殊な映像シアター

*3:昔の東映映画のオープニングが似合いそうな感じ。映画が始まる前にザッパ〜ンって岩に波がぶつかるアレ。