映画漬け。

会員証の更新もしなきゃいけなかったので、数ヵ月ぶりにDVDを借りに行った。
あまりにも久しぶりだったので、見たい物が山盛♪
かなりセーブして計8本+シングル2枚を借りた。
んで、今日はお昼から引きこもって映画漬け、、、。*1



では、3本まとめて感想いってみよー!


◆ゆれる
監督 西川美和
出演 オダギリジョー香川照之伊武雅刀新井浩文真木よう子木村祐一


オダジョが好きなのか、、、
オダジョの演技が好きなのか、、、
オダジョの選ぶ作品*2が好きなのか、、、


と、彼の出演作を観るといつも思う。*3
この映画も観終わった後、なんとも言えない気持ちになった。
私の少ないボキャブラリーでは表現できないのが悲しい…。
オダジョ、香川さんの演技が素晴らしかったとは言うまでもなく、とにかくタイトルの通り全てがゆれていた。
人間関係、心情、吊橋、記憶、etc...
ラストが曖昧で観客がどうとでも捉えられるような終わり方。
観客の心も揺さぶられているみたい。
実際にレビューなどを見ると、人それぞれかなり解釈が違うようだ。
私は、兄が法廷で語った事が真相だけど*4弟に自分を裁かせ、最後はそれもすべて含めて赦している。そう感じた。
「はじめから人を疑って、最後まで一度も信じたりしない。そう言うのが、俺の知ってるお前だよ」
この台詞がグサリときた。
兄が殺したと法廷で証言するシーンで「僕は元の、僕の兄を取り戻すために…」って言っていたけど、兄も本当の弟*5を取り戻したかったんじゃないかな…。
レンタル期間がまだ数日あるからもう一度見て考えてみようと思う。


評価@★★★★★★★★★☆




◆インストール
監督 片岡K
出演 上戸彩神木隆之介中村七之助菊川怜小島聖田中好子


“ゆれる”の後に観たから、いい感じに脱力できた。
主人公を演じる役者によってはエロくなってしまいがちだけど、上戸彩と言う色気のない小ザッパリした子が演じた事でテンポのある軽い映画に仕上がっていると思う。映画でやる必要性があったかはよく分からない。
神木くんは相変わらず上手いね〜。声変わりする前でよかったよ。
私には小島聖さんがどんどん怖く、気持ちの悪い存在になっていくのが観てて寒気がした。
原作者の綿矢リサの作品は読んだこと無いけど、同時期に注目された金原ひとみの“蛇にピアス”を読んだ時に感じた感覚を思い出した。インストールも読んでみようかな。


評価@★★★☆☆☆☆☆☆☆




◆サマータイムマシン・ブルース
監督 本広克行
出演 瑛太上野樹里与座嘉秋川岡大次郎ムロツヨシ永野宗典


この映画の情報は何で知ったんだっけ?
宣伝を一目見て「うわっ、観たい!」って思った事だけはたしか。*6
観たいって思ったくせにあんまり知識はなく、本広監督の作品ってメニュー画面見て気づいた。*7
私は本広監督の映画がどうやら好きみたい。調べてみたら結構な数を観てた。
踊るシリーズを筆頭に、“7月7日、晴れ”“スペトラ”“サトラレ*8
随所に散りばめられた笑い&フセン、そこまでこだわる必要があるのかと言うほど細かい所までこだわった小道具。すごくイイです。すっごい細かい笑いに気づけた時はちっちゃくガッツポーズです(笑)
しかもDVDでは大体コメンタリーが入っていて、裏話やこだわり所を聞けるのも楽しい。


んで、この映画もそのセオリーにしっかりハマってますvv
コメンタリーでお二人が最初の15分はガマンどころと仰っていましたが、私的には全然そんな事はなく。むしろあんなに分かり易くフセンを敷かれている事がビックリだった。*9
役者陣はそれぞれが与えられた役どころをキッチリ果たしていた、すべてのキャラが良いバランスで存在した。
未来人の田村がタイムマシンに乗って帰って行くところで映画を終わらた方が、と言う意見があったという事だが、そんな終わり方をされていたら私は納得できなーい!と言っていたと思う。


手元に置いて、気が向いた時にまた観たいと思わせる映画だった。
もう一つぐらい★付けたいところだけど、かなりの部分の展開が読めてしまったので、、、。


評価@★★★★★★☆☆☆☆

*1:結局まだ3本しか観れてないけど、3本目は本編見終わった後に即行コメンタリーを観たから実質4本?+図らずも先月舞台で拝見した真木よう子ちゃんの出演作が2本もあった。

*2:参加したいと思う作品

*3:特に好きなのは、“アカルイミライ”“メゾン・ド・ヒミコ”あたりかな。でもコメディやってるオダジョも捨てがたい!

*4:一度は突き飛ばしたが、我に返り差し伸べた手に怯えたチエコが後ずさって落ちた事故。

*5:8mmフィルムに残されていたような

*6:それぐらい私の好きそうな映画だったのです

*7:コメンタリーが本広監督だった

*8:観てないのは“UDON”だけ??

*9:物語が進んでも随所でフセンが出てくるけど、これも見せすぎな感じがした